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戸には引き戸、開き戸、折れ戸、アコーディオンドアなどの種類がありますが、大きくは引き戸と開き戸の2つに分けられます。開き戸は身体を移動させながらの開閉動作を必要とするため、高齢者や歩行障書のある方には引き戸の方が使いやすいといえます。今回は建具の工夫について取り上げます。
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引き戸の工夫
●把手は握りやすく捜作しやすい棒状のものを
戸が開いている時も開じている時も把手を握りやすいように、把手の取り付け位置や引き残しの幅に注意。このため開口幅に余裕を持たせることが必要です。
○少ないカで軽く開閉できるタイプを
上吊方式は、床面にレールを入れる必要がないので段差解消には有効な手段ですが、戸の重量や開開時に把手にもたれかかってしまうことなどでレールがたわんでしまう間題点があります。戸車方式でも、床埋込型レールにすれぱ大きな段差もなく、メンテナンスも容易です。
開き戸の工夫
○広いスペースのある方に開くようにする
車いすの場合は扉の横に500ミリ以上の余裕幅が必要です。
○把手はレバー式やプッシュ・プル方式を
回転式のドアノブは指先の力や器用さを必要とします。操作が容易で安全性の高いレバー式やプッシュ・プル(押し・引き)方式にします。
その他の工夫
○タイト材の利用で気密性・プライバシーの確保を
〜床の段差をなくそうとすると、建具と床材との間に隙間が生じてしまいます。
このようなとき、タイト材を利用して隙間を解消します。
○ドアの小窓で安全確認
〜すりガラスの入った小窓があると、扉の反対側にいる人の存在や安全を確認
するのに役立つほか、電気の消し忘れ防止にも。また、小窓の縁に手を掛けて
開閉できるので、車椅子に乗っていたり、腕の移動が思うようにできない時に
便利です。