98.Sep.
Vol 83
ホームステップ通信
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階段
今ある階段をより安全に使う工夫
年齢を問わず、家の中で最も事故の多い階段。健康な人でも、転倒しないまでも踏み外しかけたことが一度や二度はあるはず。家によっては非常に急な階段になっている場合もあり、高齢者の方でなくても手すりはあるとありがたいものです。構造上、既存の階段の形状や高さ、段数などを変えるのは大がかりになってしまうので、今回は今ある階段をより安全に使う工夫を取り上げてみました。
手すり
できれば両側に取り付ける。片側だけの場合は降りるときの利き手側に取り付ける。
途中で中断したりせず(踊り場があっても)、連続して取り付ける。
高さは75〜80センチ(腰の辺りの位置にくるように)。
木製、塩ビ製のものが握りやすく、見た目もよい(ステンレス製のものは握ったときに冷たい)。
階段を上がりきったところからさらに氷平にのばしておく。
手すりの端の部分は衣服などが引っ掛からないように壁側に曲げる。
仕上げ材
ノンスリップ(滑り止め)を付けるのは安全面でたいへん有効。ただし、足元が引っ掛からないよう踏み面とほぼ平坦になるようしっかり敢り付けることが大切。
踏み面と色を変えておくと、境界線がはっきりして視覚的にも踏み外し防止になる。・より安全性を考えるならカーベット敷き込みに。ただし、毛足の短いもの、フェルト状のものをしっかりと貼る(毛足が長いとかえってすべりやすい)。
段鼻が出ているとつまずきやすいので、できるだけ納めるようにする。
照明
できるだけ影ができないよう2カ所以上に照明器具を設置。
電球が直接目に入らないようにする(目が眩んで踏み外すのを避ける)。
上からも下からも消せる三路スイッチにする。
足元灯を付けて踏み面を照らす。
joho@homestep.com