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O邸浴室改装工事

Oさんは、嫁がれた娘さんが出産の休養のため帰宅されるのを機に、浴槽を今よりも大きいものを設置し、イメージも変えたいのだができるかどうかみてほしいと、相談を持ち込まれました。また、改装にあたって、独立した洗面所スペースも作りたいとのことでした。

  改装前の状況  

・浴室、洗面所、台所等水廻りは2階にある
外部には比較的広い通路あり
・このままの広さでイメージを変えて大きな浴槽の設置は無理
・洗面所と台所はカーテンで間仕切っている

このため、浴室から勝手口までこの通路側に30センチほど増築して、窓側に今より大きめの浴槽を奥広さを確保するプランを提案し、このことを基本に、Oさんの希望を整理しながら改装計画を練りました。

改装前図面
  改装に対する希望  
浴室
・窓を2カ所につけて浴室を明るくしたい
  小さい窓は開けられるように
  大きい窓は引き違い窓に
・小物を置ける棚を付けたい
将来を考えて
・浴槽の横に座れるようにしたい
・入り口の段差をなくす
・手すりをつける
浴室改装希望図

洗面所
・2カ所の入り口は引き戸にしてほしい
  中に人がいるかどうかわかるように、
  明かり取り窓をつけてほしい
  鍵を付けてほしい

・洗面台を新調したい
・洗濯機を置きたい

台所 ・勝手口の開き戸も交換してイメージを変えたい

問題点
浴槽をこの位置にもってきてさらに座れるようにすると入り口が狭くなってしまい、浴槽の正面に設置することになるので、浴槽に出入りするときじゃまになる。
また、将来を考えて座れるところを作りたい、手すりを付けたいとのことだったが、どちらかの半身麻痺になった場合、座るところ、手すりが逆の位置に付いているとかえって使いにくくなってしまう。(右半身麻痺になった場合、麻痺していない左半身を使って動作するため、左半身が使いやすいよう配慮する必要がある。)
 →今は元気で何の問題もないので、座るところ、手すりは必要になったときに考える

  改装  

改装にあたって
浴室は一番水漏れの心配がある場所なので、特に2階部分や集合住宅には水漏れの心配のないユニットバスが最適といえます。といっても、タイルを貼ったりパネルを貼ったりする在来工法ができないわけではありません。本来、1階部分に浴室を作るのなら在来工法であっても防水工事は必要ありませんでしたが、2階部以上に在来工法の浴室を作る場合、しっかりした防水工事を施した上で施工することが大切です。
O邸の場合、ユニットバスを組み込める構造ではなかったため在来工法で施工、さらに段差のない出入口を作るため、防水工事を入念に施した上でのちょっと大がかりな工事になりました。

joho@homestep.com